もやもや血管
による治療

もやもや血管
による治療とは

もやもや血管による治療

「もやもや血管による治療」とは体の痛みの原因となっている部位に発生する「異常な血管」を消失させることで体の痛みをなくす治療法です。

そもそも「異常な血管」て何の事かと疑問を感じられると思いますが、五十肩や腰痛、ひざの痛みや肩こりをはじめとした、治りにくい関節の痛みには、そのような異常な血管(いびつな構造でモヤモヤとして見えます)が存在することが様々な研究で確かめられています。

異常な血管と痛みの関係とは

実は人間の身体は「血管と神経が一緒になって伸びる」という基本ルールがあります。
つまり血管が増えているときはその周辺に神経線維も一緒になって増えていて、この余計に増えた神経線維から痛みの信号が脳に送られることがわかってきました。更には、異常な血管と神経は一度できてしまうとなかなか簡単には消えません。ですから痛み止めや湿布などでは到底太刀打ちできず慢性的な痛みが続いてしまいます。

どのような治療をするのか

異常血管を治療する方法として異常血管を標的とした注射治療です。
この注射は当院でもよく行っている「ヒアルロン酸注射」や「ブロック注射」とは大きく異なります。
何が違うのかと言いますと、ひとつは注射を打つ部位(ターゲット)です。また注射の内容(含有成分)も異なります。
当院で提供している注射は、痛みの原因となる異常血管ができている場所にピンポイントに打ちます。これは従来のレントゲンなどを基にした診療とは異なる発想で、エコーという診断装置を用いて血管を同定して行います。
このため、他の一般的な注射と異なり、高い除痛効果を得られます。また8割以上の患者さんにおいて効果が一時的ではなく治癒に向かっていきます。

この治療法を確立された先生が年間5,000人近くの方にこの注射による治療を行っており、重大な副作用が出ていませんから、安全な治療として提供することが可能です。
またカテーテルといったきわめて細いチューブを用いて行う方法もありますが当院では注射のみ行っております。
(一部引用元:オクノクリニック)

治療の流れ

この治療は5分から10分ほどで終了する治療法です。
痛みの部位に合わせて血管を同定したら注射にてお薬を注入します。その後は注射した部位を5分ほどの短い圧迫だけですぐに帰宅することが可能です。動注した当日のシャワーや入浴は制限なくお入りいただけます。
例えば、手の場合だと薬剤を流す際に、親指、人差し指、中指、手のひらなどと順番に薬剤が広がっていきます。通常であれば薬指や小指にも薬剤が届きます。
薬剤が各部位に届いたときに、「熱い」や「ピリピリする」などの違和感や軽い痛みがある場合がほとんどです。これは短い時間の一時的なもので全く問題ありませんのでご心配なさらないでください。また、薬剤の届いた部位の肌の色が変化しますがこれも一時的な現象です。

どのような人に効果があるのか

へバーデン結節の写真

当院では肘と手と足の痛みに対して重点的に行います。

【例】
:ゴルフ肘、テニス肘 など
:へバーデン結節、ブシャール結節、ばね指、母指CM関節症、TFCC損傷
腱鞘炎、手術後の痛み など
:足底腱膜炎、スポーツ障害による慢性的な関節炎、手術後の痛み など
*肘や手首と足首より先の所で慢性的な疼痛があるなら効果は見込めますので慢性的な痛みで悩んでいる方は一度ご相談ください。

痛みをゼロにする治療ではなく、強い痛みを和らげる治療ととらえていただけたらと思います。
治療効果が出てくる時期は、治療後すぐではなく、治療の3〜4週間後から現れている方が多いです。

なぜこのような治療を行うのか

もやもや血管による治療

整形外科に来る患者さんはほとんどの方が「痛み」を主訴にやってこられます。整形外科では痛み止めの飲み薬や注射を行い、それでもまだ痛みに悩んでいる方には手術を行ってきました。すべてとは言いませんが、大半の方はこの流れである程度の痛みが取れて喜んでいただけましたが、「へバーデン結節」の方には注射もできず手術をするほどではないためいつも痛み止めやシップをお渡しして帰って頂いておりました。
(*へバーデン結節:指の第一関節部がボコボコして変形して痛みが出てくる病気です。)
そもそもヘバーデン結節とは推定患者数が3000万人といわれており、年齢が高いほど罹患率は高くなります。50代では28.6%、60代では35.3%、70代では50.5%、そして80代では59.1%と、高齢者の2人に1人はヘバーデン結節を発症していると言われております。
これだけの患者さんがいる中で毎回何もできない自分が嫌で何かできることはないのかと色々調べていく中でこの「もやもや血管による治療」にたどり着きました。
効果に個人差はありますがしっかりとした効果が見込める治療法です。

痛みで悩んでいる方はぜひとも一度お気軽にご相談ください。

費用

*もやもや血管による治療は保険外診療になります。


1回の治療につき
片側30,000円
(税込33,000円)
両側40,000円
(税込44,000円)

1回の治療につき
片側25,000円
(税込27,500円)
両側35,000円
(税込38,500円)

1回の治療につき
片側30,000円
(税込33,000円)
両側40,000円
(税込44,000円)

*医療費控除について

確定申告を行う際に手術費や治療費は、医療費控除の対象となることがあります。
ちなみに医療費控除とは「1月から12月までの間に、本人または家族(税法での「生計を一にする親族」)が支払った医療費が10万円を超える場合、確定申告によって税金の還付が受けられる」というものです。
当院では領収書を発行しますので、それを確定申告の際にご提出ください。提出方法など詳細につきましては、管轄の税務署にお問い合わせください。