エコーを用いた
診断・診療

エコーを用いた
診断・診療

超音波診断装置SONIMAGE-HS2

当院では超音波診断装置(エコー)を用いた診断・治療を行っております。
従来の整形外科ではX線やCT、MRIといった画像検査を用いて診断を行ってきましたが、この数年でエコー開発が進み、従来のX線、CT、MRIを撮像しなくてもエコーですぐにその場で診断ができるようになりました。

エコーの良い点

簡単で早い
放射線による被ばくがない
リアルタイムで情報を得ることができるため患者さんとも
その場で情報共有できる
(骨折、脱臼、神経の圧迫 など)
わざわざ部屋を出て画像検査に向かわなくていい
エコーを用いた治療(神経ブロック、ハイドロリリース)ができる

エコー画像

エコーの良い例として、足首のねん挫で整形外科を受診される患者さんは多数います。従来であればX線で骨折がないことを確認出来たら「捻挫による靭帯損傷」と診断を受ける方がほとんどだと思いますが、それは確定診断でなく根拠のない除外診断になります。 MRIを撮像すれば靭帯の損傷は確定できますが「MRIの予約→撮像→受診して結果説明を受ける」と3回受診しないといけないため時間とお金がかかってしまいます。 エコーがあればその場で靭帯を確認してどの靭帯が損傷しているかを確認でき、確定診断ができる事とその後の靭帯の経過も確認できることが大きな利点です。 また、肉離れを生じた際などもその場で損傷した筋の同定ができて確定診断ができます。

エコー画像

当院では注射回数を少しでも減らすために肩や膝の関節内注射もエコーを用いて行うことで、より正確に関節内にお薬を注入する事を心がけています。
「注射を受けたのに痛みが取れにくい」や「毎回注射が痛い」などの経験がある方には効果を感じて頂けると思います。
エコーの性能が良くなるとともに従来行われてきた神経ブロックもエコーによって神経の同定が可能になったためより正確に、かつより安全に行えるようになりました。
神経ブロックハイドロリリースについては別のページにまとめておりますので確認してください。
当院では神経ブロックやハイドロリリース以外にも「肩の拘縮に対するサイレントマニピュレーション」「外来でエコーガイド下に行う切らないばね指の手術」も行っております。