コラム・ブログ

コラム・ブログ

2025年3月16日

歩くと痺れるけど休むとマシに!それは脊柱管狭窄症かも?

ハイライト

歩いていると足がしびれる、でも休むと楽になる…そんな症状はありませんか?それは「脊柱管狭窄症」の可能性があります。加齢や姿勢の悪化が原因で発症しやすく、進行すると日常生活に支障をきたすことも。本記事では、脊柱管狭窄症の定義や原因、症状、診断方法、リハビリテーションについて詳しく解説し、適切な治療法について紹介します。

目次

脊柱管狭窄症とは?

脊柱管は、脊椎の中を通る神経の通り道であり、脊髄や神経根を保護する重要な役割を担っています。加齢とともに脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで、痛みやしびれが発生します。

脊柱管狭窄症とは、加齢や変性によって脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで痛みやしびれが発生する疾患です 1)。神経の通り道が狭くなることで血流が悪化し、歩行困難や痛みを引き起こします。

▪️50歳以上の方に多く見られる
▪️歩行時にしびれや痛みが出るが、休むと改善する。
▪️ 重症化すると安静時にも痛みが出る。
▪️初期段階では症状が軽いため放置されがちだが、進行すると手術が必要になることもある。

 

脊柱管狭窄症の原因

加齢に伴い、椎間板や靭帯が変性し、脊柱管が狭くなることで発症します。特に高齢者に多く、日常的な姿勢の悪化や運動不足が影響を及ぼします。

加齢とともに椎間板が膨らみ、脊柱管を圧迫することがあります。この現象は腰椎の負担が大きい人ほど発生しやすいとされています。

黄色靭帯が厚くなり、脊柱管を圧迫することで神経が障害されます。肥厚した靭帯が神経を締め付けることで、慢性的な痛みやしびれを引き起こします。

骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨の突出が神経を圧迫する原因になります。骨棘は関節の摩耗によって生じ、狭窄症の進行を加速させることがあります。

 

脊柱管狭窄症の症状と診断方法

▪️間欠性跛行(かんけつせいはこう):歩行中に足のしびれや痛みが出現し、休むと改善する。
▪️姿勢による症状の変化:前かがみになると楽になり、後ろに反ると悪化する。
▪️坐骨神経痛:腰から足にかけての痛みやしびれが特徴的。

▪️問診・視診
しびれや痛みの場所や発症状況を確認
▪️画像診断
X線検査:骨の変形の有無を確認
MRI検査:神経の圧迫状態を詳細に評価
CT検査:骨の詳細な構造を確認

 

脊柱管狭窄症の治療法

▪️薬物療法:消炎鎮痛剤、筋弛緩剤を使用。
▪️神経ブロック注射:痛みの緩和を目的とする。
▪️装具療法:腰を支えるコルセットの使用。

▪️除圧術:狭くなった脊柱管を広げる手術。
▪️固定術:不安定な脊椎を固定し、症状を軽減する。

 

リハビリテーションと生活の工夫

  • リハビリテーションの重要性

▪️ストレッチ:股関節の前にある筋肉を伸ばし、腰椎の負担を減らす。
▪️筋力トレーニング:体幹筋を強化し、腰の負担を減らす。
▪️歩行訓練:お尻の筋肉や、腹部の筋力を使いながら歩く練習をして間欠性跛行を改善する。

当院のInstagramでも、ストレッチの方法をまとめています。興味ある方は是非読んでみてください!!

 

  • 日常生活の工夫

▪️姿勢の改善:前かがみの姿勢を意識。
▪️歩行時の工夫:杖やシルバーカーの活用。
▪️適度な運動:無理のない範囲でのウォーキングを推奨

 

参考文献

1) 日本整形外科学会: 腰椎脊柱管狭窄症診療ガイドライン. 南江堂. 2016年.
2) 高橋和久: 脊柱管狭窄症の最新治療. 医学書院. 2020年.
3) 米国神経外科学会: Lumbar Spinal Stenosis. J Neurosurg Spine. 2019年.
4) 厚生労働省: 高齢者における脊柱管狭窄症の疫学. 2021年報告書.



一覧へ