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「放っておけばいつか治る」そう信じて痛みに耐えていませんか? 五十肩(肩関節周囲炎)は、放置すると肩が固まり、二度と元通り動かなくなる恐れがあります。炎症期から拘縮期までの正しい対処法と、可動域を取り戻すためのリハビリテーションの重要性を解説します。
目次
五十肩の正体。「肩こり」とは全く違う関節内部の炎症

一般的に「五十肩」と呼ばれていますが、医学的には「肩関節周囲炎」という病名がつきます。これは、肩こりのような筋肉疲労とは全くの別物です。
肩の関節は、「関節包」という袋に包まれています。加齢や使いすぎにより、この袋自体が炎症を起こし、分厚く硬くなってしまうのが五十肩の正体です。
● 典型的な症状
- エプロンの紐を結ぶ動作が痛い(結帯動作)
- 髪を洗う、服を着替えるときに激痛が走る(結髪動作)
- 安静にしていてもズキズキ痛む
激痛で眠れない夜。「炎症期」にやってはいけないこと

五十肩には3つの病期があります。最初の「炎症期」は、最も痛みが強く出る時期です。特に特徴的なのが「夜間痛」です。
寝返りを打ったり、肩が冷えたりするだけで目が覚めてしまうほどの痛みが出ます。
● この時期のNG行動
- 無理に動かすこと:「動かさないと固まる」と焦って、痛みをこらえてグルグル回すのは逆効果です。炎症を悪化させ、治癒を長引かせてしまいます。
- 自己流のマッサージ:炎症が起きている部位を強く揉むと、さらに組織を傷つける可能性があります。
まずは整形外科で消炎鎮痛剤の処方や、関節内注射(ヒアルロン酸やステロイド)を受け、炎症を鎮火させることが最優先です。
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