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「うちの子、土踏まずがないかも?」そんな心配をしたことはありませんか? 子供の足は「第二の心臓」ならぬ「一生の土台」が作られる大切な時期。成長に伴う自然な扁平足と、注意が必要な足の違い、そして家庭でできる「足育(あしいく)」について、整形外科医が解説します。
目次
赤ちゃんの足はみんな扁平足。アーチが完成するまでの「足の成長曲線」

生まれたばかりの赤ちゃんの足裏を見てみてください。プニプニとしていて、土踏まず(アーチ)は見当たらないはずです。これは異常ではありません。
赤ちゃんの足は脂肪組織で厚く覆われており、骨格もまだ軟骨(柔らかい骨)の状態です。
● 足の成長スケジュール
- 0〜3歳:歩行が安定し始め、脂肪が落ちてくると徐々にアーチの原型が見え始めます。
- 3〜7歳:活発に走り回ることで足裏の筋肉が鍛えられ、しっかりとしたアーチが形成される「足のゴールデンエイジ」です。
- 8〜10歳:骨格がほぼ大人と同じ形に固まり、アーチが完成します。
つまり、3歳頃までは扁平足に見えるのが普通であり、過度に心配する必要はありません。しかし、それ以降も全くアーチが形成されない場合は、生活環境や靴選びに問題があるかもしれません。

痛みがなくても要注意? 放置してはいけない扁平足のサイン

子供は言葉で痛みをうまく伝えられません。「疲れた」「足がだるい」と言ってすぐに抱っこをせがむ場合、それは単なる甘えではなく、足の機能不全の可能性があります。
● チェックポイント
- 後ろから見たとき、カカトの骨が内側に倒れ込んでいる(回内足)。
- 靴の内側ばかりが極端にすり減る。
- よく転ぶ、あるいは走り方がペタペタとぎこちない。
- 長時間歩くのを嫌がる。
これらは、足のアーチが体重を支えきれず、衝撃を吸収できていないサインです。放置すると、将来的に膝や腰への負担が増大し、スポーツ障害のリスクも高まります。
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