コラム・ブログ

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2025年12月10日

靴底の減り方でわかる体のクセ 歩き方・姿勢と不調の意外な関係とは?

ハイライト

毎日履いている靴の「靴底の減り方」には、実は歩き方や姿勢といった体のクセが表れています。左右差のある減り方や、特定の場所だけすり減る靴底は、膝や腰の負担につながるサインかもしれません。本記事では、靴底の代表的な減り方と体の特徴、そして整形外科で行うリハビリテーションによる対策をわかりやすく解説します。

目次

靴底は「体からのメッセージ」

「まだ履けると思っていた靴を裏返して見たら、片側だけ大きく減っていた」

このような経験はありませんか?

靴底の減り方は、単なる使い古しではなく、

● 歩き方

● 体重のかけ方

● 姿勢のクセ

といった、日常動作の積み重ねが反映された結果です。特に中高齢者では、筋力や関節の動きが変化することで、靴底の減り方にも特徴が出やすくなります。

外側が減る靴底に多い体の特徴

最もよく見られるのが、かかとの外側から靴底が減るパターンです。

考えられる体の特徴

● 外側重心で立っている

● O脚傾向がある

● 足首が内側に倒れにくい

歩くとき、かかとの外側から着地し、そのまま外側に体重をかけ続けている状態です。このクセが続くと、

・ 膝の外側の痛み

・ 足首の不安定感

・ すねの疲れ

などにつながることがあります。

内側が減る靴底に多い体の特徴

靴底の内側が強く減っている場合は、内側重心になっている可能性があります。

考えられる体の特徴

● 足の土踏まずが低い

● 足首が内側に倒れやすい

● 股関節や膝が内側に入りやすい

このタイプでは、

・ 膝の内側の痛み

・ 足裏の疲労感

・ 立ち仕事後の脚のだるさ

を訴える方が少なくありません。無意識の体重のかけ方が、関節への負担を増やしていることがあります。

左右差が大きい靴底が示すサイン

左右で減り方が大きく違う靴底は、体のバランスに偏りがあるサインです。

よくある原因

● 片脚に体重をかけて立つクセ

● 過去のケガによるかばい動作

● 骨盤や背骨の左右差

この状態が続くと、

・ 腰痛

・ 股関節痛

・ 歩行時のふらつき

につながることがあります。本人は自覚がなくても、靴底は正直に体のクセを教えてくれます。

リハビリテーションで体のクセを整える

整形外科では、靴底の減り方も参考にしながら、歩き方や姿勢を総合的に評価します。そのうえで、一人ひとりに合わせたリハビリテーションを行います。

● 足首・膝・股関節の動きを整える運動

● 体幹や下肢の筋力トレーニング

● 正しい立ち方・歩き方の指導

● 靴やインソール選びのアドバイス

「歩き方は一生変わらない」と思われがちですが、適切な運動と指導で改善は十分に可能です。早めに体のクセに気づき、整えることが、将来の痛み予防につながります。

参考文献

1. 日本整形外科学会:歩行と下肢アライメントに関する解説
2. 厚生労働省:健康づくりのための身体活動・運動指針
3. Neumann DA. _Kinesiology of the Musculoskeletal System_. Elsevier

 



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