2026年3月10日


健康志向によるランニング人気の裏で、膝の外側に痛みを抱える方が増えています。その代表的な原因が、スポーツ障害の一種である「腸脛靭帯炎(ランナー膝)」です。

なぜ、腸脛靭帯炎になってしまうのでしょうか。同じ距離を走っていても痛くなる人と痛くならない人がいます。その背景には、主に以下の3つの原因が隠れています。
一番の原因は、いきなり走る距離や回数を増やすことによる「使いすぎ」です。ランニング初心者が張り切って毎日急に長距離を走ったり、マラソン大会に向けて急激に練習量を増やしたりすると、靭帯への摩擦回数が跳ね上がり、組織の回復が追いつかずに炎症を起こします。
お尻の筋肉(大臀筋や中臀筋)や太ももの筋肉が硬くなっていると、腸脛靭帯への張力が強くなり、骨との摩擦が起きやすくなります。また、骨盤を水平に保つためのお尻の筋力が不足していると、走るたびに骨盤がグラグラと揺れ、脚の外側ばかりに負担が集中してしまいます。
「O脚」の傾向がある方や、足の外側に極端に体重がかかるフォームで走っている方は、腸脛靭帯がピンと張りやすくなります。さらに、アスファルトなどの硬い路面ばかりを走ることや、靴底の外側がすり減ったランニングシューズを履き続けていることも、膝への衝撃を強める大きな要因となります。