リハビリテーションとは、病気や怪我などによって失われた身体機能を回復させ、
日常生活をより良く送れるようにするための治療法です。
リハビリテーションの内容は、患者さんの状態や目標によって様々ですが、一般的には以下の様なものが含まれます。
運動療法:筋肉の強化、関節の可動域拡大、バランス感覚の改善などを目的とした運動を行います。
物理療法:温熱療法、冷却療法、電気療法、超音波療法など、物理的な刺激を用いて症状を改善します。
リハビリ中の様子
身体機能の回復:筋肉の強化、関節の可動域の拡大、バランス感覚の改善など、身体機能の回復を図ることができます。
痛みの軽減:痛みを引き起こす原因となる筋肉の緊張を緩めたり、関節の動きをスムーズにすることで、痛みを軽減することができます。
日常生活動作の改善:食事、着替え、歩行など、日常生活動作の自立を促し、生活の質の向上を目指します。
心理的な安定:リハビリテーションを通じて、自信を取り戻し、精神的な安定を得ることができます。
病態を説明しながらリハビリする様子
医師の指示に従う:リハビリテーションは、医師の指示のもとに行うことが大切です。
無理のない範囲で行う:痛みを感じたり、体調が悪くなった場合は、無理せず休憩を取ることが重要です。
セラピストとよく相談する:リハビリテーションの内容や目標について、セラピストとよく話し合い、自分のペースで取り組むことが大切です。
生活習慣の見直し:食事、睡眠、運動など、生活習慣を見直すことで、リハビリテーションの効果を高めることができます。
自宅で出来るストレッチの指導
リハビリテーションは、患者さん一人ひとりの状態に合わせて、個別に行われます。
もし、リハビリテーションについてもっと詳しく知りたいことがあれば、お気軽に医師や理学療法士にご質問ください。
拡散型対外衝撃波(Radial Extracorporeal Shock Wave Therapy: rESWT)は、高エネルギーの音波を体の深部に届けることで、痛みの軽減や組織の修復を促す治療法です。従来の集束型に比べ、エネルギーがより広範囲に拡散するため、広い範囲の治療が可能です。
痛みの軽減
神経の興奮を抑制し、痛みを感じる物質の生成を抑制することで、痛みを軽減します。
炎症の抑制
炎症物質の生成を抑制し、炎症を抑えます。
血行促進
組織の血流を改善し、栄養素や酸素の供給を促進することで、組織の修復を促します。
組織の再生
損傷した組織の再生を促し、機能回復を早めます。
● 肩の痛み:肩関節周囲炎、腱板損傷など
● 肘の痛み:テニス肘、ゴルフ肘など
● 膝の痛み:膝蓋腱炎、変形性膝関節症など
● 腰の痛み:筋膜性腰痛など
● 足底の痛み:足底腱膜炎など
痛み:治療中は痛みを感じる場合がありますが、治療後には痛みが軽減されます。
出血:治療部位に内出血が生じる可能性があります。
腫れ:治療部位が腫れることがあります。
感染:滅菌された機器を使用しますが、感染のリスクはゼロではありません。
適応外:妊娠中、出血傾向がある方、ペースメーカーを装着している方などは治療を受けられない場合があります。
現在の症状や病歴について詳しく伺います。
痛みのある部位などを触診します。
損傷部位を確認する場合があります。
治療部位に装置をあて、衝撃波を照射します。
拡散型対外衝撃波治療の様子
非侵襲性:切開などの手術は必要ありません。
短時間で治療が可能:1回の治療時間は数分から十数分程度です。
副作用が少ない:比較的副作用が少ない治療法です。
効果が早く現れることが多い:多くの場合、数回の治療で効果を実感できます
拡散型対外衝撃波治療は、様々な痛みやスポーツ障害に対して有効な治療法です。しかし、すべての患者さんに効果があるわけではありません。
治療を受ける前に、必ず医師に相談し、自分に合った治療法かどうかを確認するようにしましょう。
ご不明な点があれば、お気軽に医師や理学療法士ご質問ください。
超音波療法は、人間の耳には聞こえない高い周波数の音波(超音波)を身体に照射することで、温熱効果や機械的な振動効果を生み出し、身体の深部まで届き、様々な症状の改善を促す治療法です。
超音波療法の種類
超音波療法には、大きく分けて以下の2つの種類があります。
連続波:超音波が連続して発生し、熱作用が強いのが特徴です。主に慢性的な症状に対して用いられます。
パルス波:超音波が断続的に発生し、熱作用と機械的な振動作用の両方を兼ね備えています。急性期の症状や深部の組織への作用に効果的です。
当院で使用する超音波治療器(イトー UST 770)
深部への作用:超音波は、深部の組織まで到達するため、筋肉や関節の奥深くにある炎症や痛みにも効果が期待できます。
血行促進:超音波の振動が血管を拡張させ、血行を促進します。これにより、組織への栄養供給が改善され、治癒が早まります。
組織の修復促進:超音波の微振動が組織の修復を促し、コラーゲンの生成を促進します。
痛み軽減:組織の修復を促進し、炎症を抑えることで、痛みを軽減します。
筋肉の弛緩:筋肉の緊張を緩め、こりを解消します。
組織の柔軟性向上:組織の柔軟性を高め、関節の可動域を広げます。
超音波治療の様子
● 肩こり、腰痛などの慢性的な痛み
● 筋肉の損傷(肉離れなど)
● 関節の痛み(関節炎など)
● 腱鞘炎
● 骨折後の癒合促進
● スポーツ障害
LIPUS(低出力パルス超音波)
医師や理学療法士の指示に従う:必ず医師や理学療法士の診断のもとで行いましょう。
痛みを感じたら中断:治療中に痛みを感じたら、すぐに治療を中断し、担当者に相談しましょう。
妊娠中やペースメーカーを使用している方は、事前に医師に相談しましょう。
超音波療法は、深部への作用、血行促進、組織の修復促進など、様々なメリットがあり、多くの症状に効果が期待できる治療法です。しかし、すべての症状に効果があるわけではありません。
医師や理学療法士の指示に従い、安全に治療を受けることが大切です。