四十肩、五十肩とよばれている「肩関節周囲炎」が生じると痛みが強いため肩を十分に動かせなくなり、肩関節の可動域が低下して肩関節の拘縮が生じます。
サイレントマニピュレーションとは肩関節が拘縮している場合や夜間痛など疼痛が残存している場合に対して治療としてまずは肩の安静などの日常生活指導や投薬、注射などの適切な保存療法を行った後、疼痛が軽減してもなおリハビリテーションに反応せず、可動域が改善しない場合や早期に可動域の回復を望む場合に対して行う治療です。
日帰りで行えることから患者さんにかかる負担は大幅に軽減されます。
夜に肩が痛くて眠れない
朝起きた時に肩が固まって動かしにくい
肩が痛くて動かせない状態が1ヶ月以上続いている
肩が全然上がらない
他の医療機関で四十肩や五十肩と言われたが良くならない など
診察ベッドに寝て頂き、首から痛み止めの神経ブロック注射を行います。
痛みが取れたことを確認できれば診察ベッドであおむけに寝て頂き、肩の拘縮を取り除くマニピュレーション（非観血的関節受動術）を行います。
マニピュレーションは10分ほどで終わります。その後は翌日、1週間後、1ヶ月後に診察をさせて頂きます。
術後はより効果を高めるために理学療法を併用して行うことをお勧めします。その場合は当院の理学療法士と連携してリハビリテーションのメニューを組んで、自宅でもできるセルフストレッチの指導も行います。
肩の動きがよくなり、動かしたときの痛みや夜の痛みも楽になる事が多いです。
夜も痛みがなくなり安眠できるようになったと喜ばれる方が多いです。
しかし、もともと肩の動きが悪い人は3ヶ月後に2回目のサイレントマニピュレーションを行うこともあります。
サイレントマニピュレーションは保険診療で行えます。
「非観血的受動術」という手技になり、15,900円（1,590点）ですので以下になります。
1割負担：1,590円
2割負担：3,180円
3割負担：4,770円
上記以外に首の神経ブロック注射と術後のレントゲンの料金も頂戴致します。