コラム・ブログ

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2026年8月26日

立ち仕事で足の裏がじんじん痛む。「開張足」による中足骨の負担とリハビリテーションでの足指トレーニング

ハイライト

「靴のつま先側がすぐにパンパンに感じる」「足の裏、特に指の付け根がじんじん痛む」――それは足の横アーチが崩れる「開張足」が関係しているかもしれません。原因とリハビリテーションでの足指トレーニングを解説します。

目次

開張足とはどんな状態か

足の裏には、縦方向・横方向にゆるやかなアーチ(弓なりの構造)があり、歩行時の衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。このうち、足の指の付け根を結ぶ横方向のアーチが崩れ、足の幅が横に広がってしまった状態を「開張足(かいちょうそく)」と呼びます。

アーチが崩れることで、本来は分散されるはずの体重が足指の付け根(中足骨のあたり)に集中しやすくなり、痛みやたこ・魚の目の原因になることがあります。

なぜ起こる?主な原因

●足指を使わない歩き方

足指でしっかり地面をとらえずに歩く癖があると、足指まわりの筋肉が弱くなり、アーチを支える力が低下していきます。

●靴の影響

つま先の細い靴やヒールの高い靴を長時間履く習慣がある方は、足指が圧迫され、アーチが崩れやすくなります。

●立ち仕事や加齢による筋力低下

長時間の立ち仕事や加齢により、足裏やふくらはぎの筋力が低下すると、アーチを支える力も弱まりやすくなります。

●外反母趾との関連

開張足は外反母趾と合併しやすく、互いに症状を悪化させる要因になることが知られています。

症状の特徴とセルフチェック

開張足がある方には、次のような特徴がよくみられます。

  • 足の指の付け根あたりの足裏がじんじん痛む
  • 足の裏にたこや魚の目が繰り返しできる
  • 立っているだけで足が疲れやすい
  • 靴の幅がきつく感じるようになった

痛みが足指の付け根の限られた範囲に集中している場合や、しびれを伴う場合には、神経の圧迫(モートン病など)が関わっていることもあるため、自己判断せず整形外科で評価を受けることをおすすめします。

リハビリテーションでの足指トレーニング

開張足のリハビリテーションでは、崩れた横アーチを支える筋力を取り戻すことを目指します。

◾️タオルギャザー

床に置いたタオルを足指でたぐり寄せる運動で、足裏の筋肉を鍛える代表的なトレーニングです。

◾️足指のグーパー運動

足指を大きく開いたり閉じたりする運動を繰り返すことで、足指を独立して動かす感覚を取り戻していきます。

◾️足底のマッサージ・ストレッチ

硬くなった足裏の筋肉をほぐし、アーチが動きやすい状態を整えます。

これらの運動は自宅でも継続しやすいものが多く、リハビリテーションでは正しいフォームの確認とあわせて、生活の中で続けやすい方法を一緒に考えていきます。

靴選びなど日常生活での工夫

足指が自由に動かせる、つま先にゆとりのある靴を選ぶことは、開張足の予防・改善において重要なポイントです。必要に応じて、足の横アーチを支えるインソール(足底板)を活用することも効果的です。

立ち仕事の合間に、その場で足指を動かす、かかとの上げ下げをするといった小さな習慣も、足裏の筋力維持に役立ちます。

当院では、足裏の痛みの原因を丁寧に評価したうえで、リハビリテーションによる足指トレーニングや、靴・インソールに関するアドバイスを行っています。足の痛みで歩くのがつらいと感じる場合は、お気軽にご相談ください。

FAQ

よくある質問

Q

開張足は自然に治りますか?

A

軽度であれば、足指のトレーニングや靴の見直しによって症状が改善することがあります。ただし、原因となる生活習慣を変えないまま放置すると、悪化することもあるため注意が必要です。

Q

インソールはどこでも買えるものでよいですか?

A

市販のインソールでも一時的な助けになることはありますが、足の形やアーチの崩れ方には個人差があるため、医療機関で足の状態を評価したうえで選ぶとより効果的です。

Q

開張足と外反母趾は関係がありますか?

A

はい。開張足によって足の横アーチが崩れると、親指に負担がかかりやすくなり、外反母趾を合併・悪化させることがあります。両方の症状がある場合は、あわせて相談することをおすすめします。

参考文献

・日本足の外科学会 一般向け情報
・日本整形外科学会 症状・病気をしらべる「開張足」



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